“リビア” の旅 メッカ巡礼と犠牲祭

“トリポリ” へ戻ってから、船便があるという話で、また港や旅行代理店を回りましたが、すぐにというのはなかなか難しく、またそんなに安くもないようでした

また “チュニス” まで戻って、シチリア島にわたってもいいかな・・・と考えている時、ベンガジからアテネへのチケットが取れることになりました

またベンガジかよ・・・と思いましたが仕方ありません・・・また戻ることになりました

“エジプトとの国境まで行ったんだけど、閉鎖されていたので、またチュニスまで戻って、イタリア・ギリシャを経てインドを目指す・・・” なんて、カナダ人のヒッチハイカーと、話をした記憶もあります

トリポリの居候していたリビア人の家は、若い夫婦と弟と妹、さらに小さい子供と、おじいちゃん・おばあちゃんがいました

トリポリへ戻ってみると、そのおじいちゃんとおばあちゃんが、メッカ巡礼に出かけていました

“メッカ巡礼” とは、イスラム教の五つの義務のひとつで “ハッジ” と呼ばれ、健康ならば少なくとも生涯に一度は “メッカ” を訪れなければいけないとされています

“ハッジ”を行った信者には、特別な名前が与えられ、尊敬されることになります

毎年、百数十万人の世界中のムスリムが、メッカを訪れるそうです

“犠牲祭” とは、預言者の信仰を讃える祝祭で、多くは羊を生贄として神に捧げ、また、メッカ巡礼の完了を記念しても行われます

トリポリへ戻った時にちょうど、犠牲祭にあたり、生きている羊を買ってきて解体するまでを、一緒に手伝うことになりました

皮剥ぎまでは、専門の人が、各家庭を回っているようでした

血抜きをした後、羊の足首に傷をつけます

そこに口をつけて空気を吹き込むと、皮と肉の間に空気が入り、皮がぱんぱんに膨れ、皮を簡単に剥ぐことが出来ます

そのあとは、肉を焼いたり、腸に米や他の内臓を刻んだものを詰めて煮込んだ料理などを、みんなでいただきました

旅行していると、実際に行ってみなければ・・・やってみなければわからない・・・ということが結構あるんだよね

情報が入らないのね

いい加減な情報も多いのよね

スマホがないしね・・・

カダフィが、PLO (パレスチナ解放機構) の支持者だったり、様々な要件が重なって、エジプトと険悪な関係で、国境が閉鎖されていたのね

イスラム歴なので、いつ巡礼の日なのか、いつ犠牲祭の日かも、なかなかわかりづらいんだよ

イスラム教では豚肉がダメだし、アルコールもダメね・・・

一日5回、メッカのほうを向いて礼拝するのはよく知られているわね

でも、メッカが、どこにあるのかさえ知らなかったよ

サウジアラビアの中部の、紅海よりなのね

日本でも “〇〇のメッカ・・・” なんていう言い方があるわね

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