カンダハールの街中で バクシーシ アフガニスタン 

アフガニスタンは、山岳地帯の内陸国です

荒涼たる草原と砂漠、きびしい自然の大地です

私が、アフガニスタンを旅したのは冬でした

たしか、一月から二月頃だったと思います

雲一つない快晴で、眩しいくらいに、太陽が照りつけているのに気温が低く底冷えし、寒くてがたがた震えるような日があったり、不思議な感覚の日がありました

バスの中では、寝袋を持ち込み、すっぽり首まで入って座席に座っているということもありました

道端には、みかんくらいの、小ぶりで紫色の “玉ねぎ” が、一山いくらで、並べて売っていました

私は “玉ねぎ” が、野菜のなかで一番嫌いだったのですが、周りのみんなに倣って、買ってかじってみると、ぜんぜん辛くなく “しゃりしゃり” と食べることが出来ました

カンダハールは、アフガニスタンの南部にあるとはいえ寒く、風邪防止にいいだろうと、見つけるたびに “しゃりしゃり” と、買ってかじっていました

アフガニスタン第二の都市 “カンダハール” は、この街を造った “アレキサンダー大王” の名前が、訛ったといわれています

“タリバン” もこの街から生まれました

街を歩いていると、きびしい自然の砂漠の中に、土でできた家々が並んであります

名前もわかりませんが、周りの景色や建物とあまりに不釣り合いな、立派できれいな “モスク” がありました

このモスクは、いつごろどうやって造られたものなのでしょうか・・・

この風景や、このイスラムのモスクは、まだそのまま残っているのでしょうか・・・

また、街の中を歩いていると、さかんに “バクシーシ” と声をかけられます

イスラム教では、お金のある人は、貧しい人に富を分け与えるのは、当然のこととされています

貧しい人は、当然の権利として “バクシーシ” といって手を出して要求し、それは、全く恥ずかしいことではありません

あまりに声をかけられてうるさいし、こちらも余裕があるわけではないので、逆にこちらから先に、言われる前に “バクシーシ” と言ってみることがあります

そうすると、たいてい “それはないだろ、やられた・・・” と、苦笑いを返してきますが、たまに本当にお金をくれそうになることがありました

“バクシーシ” という思想は、イスラム教の教えにあるのね・・・

“施し” をすると “徳” が得られるのね

それで、受け取る側も、悪びれずに、堂々と要求してくるのね

“インド” や “モロッコ” でも同じだったね

インドは ”ヒンズー教” じゃないの・・・

 

けっこう、イスラム教徒が多いんだよ

“タージ・マハル” も、イスラム建築だもんね

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