ミャンマー クーデター 英国TPP・クワッド

鷹狩山から白馬三山

今月の初めに、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、権力を掌握しました

長い軍事政権から、民生になってから10年 “アウンサン・スーチー” さんの下で、民主化の道を進めていました

昨年の暮れに行われた総選挙で、スーチーさんが率いる国民民主連盟が圧勝し、スーチーさんが、国歌顧問に再任されるのが、確実視されていました

そこで国軍は、スーチーさんなど、国民民主連盟の幹部を拘束し、非常事態宣言を出し、国軍の最高司令官が、全権を握りました

クーデターは、軍の影響力の退潮を、食い止めるためだと見られています

かつて国軍は、軍政時代、民主化運動を弾圧していました

ロヒンギャでも、さらに弾圧が強まるかもしれません

ミャンマー国内では、スーチーさんの解放を求めるなど、各地でデモが相次いでいますが、国軍はデモ参加者を拘束し始めています

日本を含め、世界中で抗議のデモが起きています

E・U諸国は、当然非難し、アメリカのバイデン大統領は、制裁に踏み切るかもしれません

しかし、経済力で近隣諸国の支配力を強めている中国は、関係を強めようとしているように見えます

中国は、海洋進出を目指し、尖閣諸島付近では毎日のように領海侵犯を繰り返し、また東シナ海・南シナ海では、島々を基地化し、国際世論を無視し、実効支配を強めています

そして、ミャンマーとの関係を強めることにより、中国はミャンマー国内を通って、直接インド洋に出ることが出来るようになります

東シナ海・南シナ海、そしてマラッカ海峡を通らずに、ヨーロッパ方面に、出ることが出来るというわけです

また、マレー半島に、太平洋からインド洋に抜ける運河を作る計画に、興味を持っているという話もあります

ついこの前のことですが、EUを抜けたイギリスが “TPP11” への参加を正式に表明しました

この “環太平洋経済連携協定” に、イギリスが加わることは、中国をけん制する上でも、非常に意義があるといわれています

さらに、イギリスは “クワッド” にも参加を表明しています

クワッドとは、日本が主導した “自由で開かれたインド太平洋ダイアモンド構想” のことで、アメリカ・オーストラリア・インドで、安全保障の観点から協定がむすばれています

中国の海洋進出をけん制できればいいのですが・・・

TPPは、アメリカは、抜けちゃったんでしょう

それで、日本が、先頭になって進めてきたのね

中国も、入りたがっているんでしょ

中国は、資本の自由化など、制約が多くて、とても無理だと思うよ

逆に、バイデン新大統領は、またTPPに入るかもしれない

スーチーさん、また拘束されちゃったけど、どうなるんでしょうね

雪の青木湖

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