“コロナ禍” と “コロナ下”

“人流(じんりゅう)” や “肉汁(にくじゅう)” の気持ち悪さ、違和感とは、また意味合いが違いますが、最近気になっている言葉があります

それは “コロナ禍(か)” と “コロナ下(か)” です・・・

この2つを、混同している報道をよく見かけます

“コロナ禍” も “人流” 同様、今までになかった言葉です

“コロナ禍” とは、コロナの流行による 禍(わざわい)・・・という意味でしょう

コロナによる様々な 禍(わざわい) で・・・コロナによる禍(わざわい) の蔓延している中で・・・という意味だと思います

つまり “わざわい” です

“新型コロナウイルス” が招いた災難や不幸、経済的・社会的な危機による、災難という “現象” をあらわしているのだと思います

なので “コロナ禍” には、否定的・マイナスの “負” のイメージがあります

それに対して “コロナ下” という使い方は “コロナの状況下” という意味でしょう

コロナの渦中、コロナという災難の、禍(わざわい) の状況の下(もと) で、という意味だと思います

なので “負” のイメージはなく、ただ単に “状況” を表しているにすぎません

ですから “わざわい” を含む意味を入れるのなら、ただ単に “コロナ下” なのではなく、丁寧に言うと “コロナ禍の中で・・・” “コロナ禍の下(もと)で・・・” “コロナ禍の状況下・・・” という言い方をするべきです

そして “コロナ禍” という言葉も、発音が同じなため “コロナ下” の意味で使ってしまっています

混同して使われているのには、とても違和感を感じます

“コロナ禍” という新しい言葉も、とにかく、説明する言葉を、短くしたいのね

インパクトのある一言で言いたいのね

“コロナの渦中(かちゅう)” っていう言葉もあるよね

コロナという出来事の、中心にいるってことね

“禍” と “渦” は、また意味が全然違うわよね

まさか、漢字を間違える人はいないと思うけどね

ちゃんと使い分けなくっちゃね・・・

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