
日・独、合作で製作された、ビム・ベンダース監督、役所広司主演の映画です
この映画で “役所広司” はカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、アカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネートされました
場所は東京スカイツリーが間近に見える古いアパートです・・・暗いうちに起き出し、歯を磨いて、アパート前の缶コーヒーを買って軽のバンに乗り、渋谷区内の公衆トイレの掃除に出かけます・・・カメラは、毎日同じ行動を淡々と追っていきます
お昼のサンドウィッチを食べる神社の境内で、木々を見上げて写真を撮ります・・・木の芽を持ち帰り、小さな植木鉢に植え替え、毎日霧吹きをして育てています
仕事が終わると、自転車で銭湯に通い、浅草の地下の食堂で食事をし、布団に入って文庫本を読みます
その淡々と繰り返す毎日と行動の中にも、少しづつ小さな事件が起きます・・・映画の中に出さなくてもいいような、些末などうでもいいような事件です
ただ一つ重要だと思える出来事は、自身と身内についてのエピソードです
彼の高校生の “姪” が訪ねてきて泊めることになり、一緒に仕事にも出かけ多少心も通わせます・・・
何日か後に、その母親、彼の妹が娘を引き取りに訪ねて来ます・・・その時の会話です
“いい娘だ・・・”
“もうそろそろ、お父さんに会いに行ってみれば・・・”
彼は黙って下を向き、静かに首を横に振ります・・・たったこれだけのシーンです
そしてまた一人になり、いつもの生活に戻ります
彼の趣味のカメラは、もちろんフィルムです・・・そして車の中ではカセットテープをかけています
最初にかかるのは、アニマルズの “朝日の当たる家” です・・・この曲は、彼が時々通い好意を寄せている居酒屋のママ “石川さゆり” もこの歌を歌っているシーンがあります
そしてラストシーンです・・・軽のバンを運転している彼を正面から撮っている長いワンショットのラストシーンです・・・顔はいつもの淡々とした表情で、何だか満足しているようにも見えます・・・そこにニーナ・シモンの “feeling good” が流れます
前回書いた映画 “ジャッキー・ブラウン” のラストシーンと全く同じです
ここで注文があります・・・そこで “パム・グリア” は主題歌 “Across 110th street” を歌っているのですが “役所広司” にも “feeling good” を歌ってほしかった・・・


“ジャッキー・ブラウン” と “パーフェクトデイズ” は全く傾向の違う映画なのに、同じラストシーンなのね

小さな事件が、もうすこし現実味のある興味あるエピソードだったら面白かったのにね

車のカセットで、他にオーティス・レデイングの “ドック・オブ・ベイ” や、ルー・リードの “パーフェクト・デイ” がかかるわね

タイトルは、ルー・リードの “パーフェクト・デイ” からきているのかな・・・

浅草の地下の食堂は有名になったわね

渋谷のトイレも、外国人のトイレを回るツアーがあるというからね

こんな映画が海外でも受けるのね・・・

本質は、どうして “役所広司” が “満足した穏やかな表情でいられるのかな・・・” ということね


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