“カブール” から、アフガニスタンの中央部に、2百数十キロ入り込んだ、山岳地帯のなかに “バーミアン” の街があります
バーミアンは、仏教の中心地として栄え、常時数千人の僧侶が住みつき、巡礼者が絶えませんでした
絶壁を利用した、高さ53mもある立仏像をはじめ、世界的に貴重な、多数の遺跡群がありました
是非、行きたかったのですが、交通はカブールからのバスしかなく、12時間ほどかかるといわれました
さらに、崩れかけた未舗装の道で、特に冬は命がけで、通行止めも多い・・・ともいわれました
行き止まりのような山岳地帯の中なので、帰りはまた同じ道を、12時間かけて帰らなければいけません
カブールには、しばらくいましたが、時期も悪く、結局行かずじまいになってしまいました
今は、そのことをとっても後悔しています
何しろ、このバーミアンの遺跡は、その後タリバンによって、破壊されることになってしまいました
タリバンは、偶像崇拝を禁止しています
2001年、タリバンはこのバーミアンの巨大な仏教遺跡群を、破壊すると発表しました
そして、世界中からの反対を無視して、ニューヨーク同時多発テロを起こす直前に、破壊してしまうという暴挙を起こしました
バーミアンの遺跡が破壊される前に、見ることが出来なかったのは、本当に残念です
言い訳になりますが、カブールの旧市街のバザールは、とても興味深かいところでした
多民族が入り交じり、まるで “スターウォーズ” に出てくる “ハン・ソロ” 役の “ハリソン・フォード” と “チューバッカ” が、通った “宇宙の酒場” のような状況でした
バザールでは “アシャーク” という食べ物をよく食べました
ニラやにんにくの入った餃子のようなものに、ひき肉とヨーグルトがかけてある食べ物で、食事というよりデザートのような食べ物でした
金・銀・宝石、香料・穀物・じゅうたん・毛皮・銃など、数百年前から変わらない、シルクロードで流通している、そのままの姿を見ることが出来ました
当時、カブールの動物園には “パンダ” がいる、といううわさがあって、見に行こうと思っていたんだけど、そこにも結局行かずじまいだったよ
“上野” には、もういたんでしょ
うん、でもまだ見たことがなかったんだよ
“玄奘三蔵法師” が訪れたとき、バーミアンの巨大仏像は、黄金色に輝いていたらしいわね
“マルコ・ポーロ” も見たんでしょうね
シルクロードを訪れ、絵を描いた “平山郁夫” さんも、破壊に抗議して保護を訴えてたわね
破壊された仏像の修復が行われているんだけど、どうなるんでしょうね・・・
またタリバンが、支配を始めたからね
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