鷹狩山から爺が岳
このほどの台湾の総統選挙で、民進党の頼清徳候補が勝利しました
民進党の頼清徳候補は、2期8年続いた蔡英文総統時の副総統で、今まで築いてきたアメリカとの連携強化の路線を訴え、中国と融和政策を取る国民党候補に勝利しました
台湾海峡の平和と安定を維持することが重要な使命だ・・・と訴えていました
中国は様々な手口で選挙介入をし、台湾の有力者などを中国に無料招待したり、アメとムチで様々な工作が行われたのですが、その選挙介入は逆効果だったとも言われています
しかし、同時に行われた議会選挙では、民進党は過半数どころか第一党も取れず、政権運営は厳しくなりそうです
選挙結果は圧勝というものではなく微妙な勝利だったのですが、そこがわからないところなのですが、台湾の人たちは現在の民主主義を捨てて、選挙もないような中国の共産党に支配されてもいい・・・香港のようになってもいい・・・と思っているのでしょうか・・・
頼清徳が当選した途端、ナウルという太平洋にある小さな国は、台湾と断交し中国と国交を結びました・・・明らかに中国に指示されての嫌がらせです
もし台湾が中国のものになれば、軍事的な脅威も高まり、太平洋地域の安定にも影響を及ぼします
また、頼清徳という人は親日家で、元安倍総理の国葬に中国の横やりがあったにも関わらず駆け付け参列したのですが、マスコミにそのことを聞かれた当時の林外務大臣は、その台湾ナンバー2の頼清徳に対して “ご指摘の人物” は個人的に来たのでしょう・・・と迎賓館に入れず無視しました
その当事者の現在の林官房長官は、今回の頼清徳の勝利に対して、基本的な価値を共有する大切な友人だとぬけぬけと述べたのですが・・・
中国の習近平は、祖国の完全な統一は必ず実現しなくてはいけない・・・武力を持ってでも実現する・・・自分の時代に必ず台湾統一を成し遂げる・・・と堂々と言っています
第2次大戦後、中国では民主主義のアメリカが支持する国民党と、ソ連の支持する共産主義の毛沢東率いる中国共産党が主権争いを繰り広げました
その結果、勝利した中国共産党は中華人民共和国を樹立し、敗れた国民党の蒋介石は台湾に逃れて中華民国政府をつくりました
それから別の道を歩き、今まで台湾は一度も中国と一緒になったり、支配されたことはありません
とにかく、民進党の頼清徳の勝利で一安心です
鷹狩山から鹿島槍が岳
選挙結果は、結構微妙だったのね・・・
香港がどうなったのか、見ていないのかな・・・
香港の民主活動家 “周庭さん” は、カナダに亡命したけど、中国から指名手配されているし、両親は人質に取られているからね
今後、中国は軍事や経済面で圧力と揺さぶりをかけてくることは必至ね
キャスティングボードを握ることになった第三の政党に、中国は猛烈に接近してくるんだろうね
でもこんど、副総統になる元駐米代表の女性は、親米の国際派で人気があるし頼りになりそうね
親中政権が誕生すれば、台湾の半導体産業などの先端技術がすべて中国に流れるところだったのよね
中国は、アメリカの下院議長だったペロシが訪台した時には、日本のEEZ内にミサイルを撃ち込んだしね
早速、日米台合同軍事訓練でもやらなきゃね・・・
鷹狩山から五竜岳
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