“ライチョウ” 復活作戦・・・大町山岳博物館付属動物園

中央アルプスで、環境省が “ライチョウ復活作戦” を行っています

1980年代に、3000羽と推定されていた生息数が、2000年代には2000羽を切るまでに減少し、絶滅の恐れがあるとして、保護増殖事業に取り組んでいるということです

テンやキツネ、サルなどの里山の動物が、高山帯に侵入し、新たな捕食者になったことが原因だと考えられています

以前、中央アルプスでも生息していたのですがいなくなり、乗鞍岳のライチョウを中央アルプスに運んで、復活させようとする試みです

中央アルプスのライチョウを、動物園で繁殖させ野生に復帰させた例は過去にもありますが、人工飼育したライチョウを野生復帰させるのは初めての挑戦なのだそうです

現在、大町山岳博物館付属動物園など8施設で、飼育や繁殖に取り組んでいますが、人工孵化させ人工飼育したライチョウの野生復帰は、非常に困難なのだそうです

それは、腸内細菌と野生個体に寄生するアイメリア原虫が理由だというのです

ライチョウのエサとなる高山植物には、毒素が含まれており、体内で消化するには、特殊な腸内細菌が必要で、ヒナは孵化直後に母鳥の糞を食べて腸内細菌を獲得するのだそうです

そして、ヒナのうちに、アイメリア原虫に感染しないと野生の中では生きていけないのだそうです

人工ふ化させ人工飼育したライチョウは、腸内細菌もアイメリア原虫も母鳥から受け継いでいないため、野生復帰が非常に困難で、生きていけないというのです

なので、高山で母鳥の糞を採取したものを持ち帰り食べさせたり、アイメリア原虫をスポイトで与えて感染させたりということが必要なのだそうです

この野生復帰の試みに参加しているのは、大町山岳博物館付属の動物園など4施設があり、今年度は10羽程度の復帰を目指しているということです

大町山岳博物館付属の動物園” では、現在ひなが12羽育っており、9月に中央アルプスに放つ予定だそうです

また “富山市ファミリーパーク” では5月の末に、乗鞍岳の野生の雄3羽と飼育している5羽との人工授精が、国内で初めて成功し、12個の卵が産まれ、2羽が生まれたそうです

どの山でも、また以前のように見られるようになればいいのですが・・・

ただ、どんどん孵化させて野生に放てばいいんじゃないのね

“ライチョウ” は、なかなか難しいのね・・・

“トキ” と “コウノトリ” は野生復帰に成功したわよね

長野県でも “トキ” の目撃情報があるからね

以前、北アルプスでは “ライチョウ” はめずらしくなかったのに少なくなってるのね

立山の室堂周辺では、散歩すればその辺にバタバタいたわよ

バタバタは大げさにしても、今でも立山周辺がいちばん生息密度は高いんでしょうね

以前、八ヶ岳でも見た記憶があるんだけど、今は絶滅してるらしいね

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