鷹狩山から美ヶ原高原
前回のブログで、成田国際空港がオープンする前、東京国際空港の日本航空の系列会社、AGS (airport ground service) という会社で働いていたことがあると書きました
どうして、映画の “八つ墓村” とAGSが関係あるのかというと・・・
“八つ墓村” というのはもちろん “横溝正史” の推理小説 “金田一耕助” シリーズのひとつです
その “八つ墓村” の映画の冒頭の部分に、主人公になる “萩原健一” が “AGS” で働いていて、AGSのつなぎを着てヘルメットをかぶって、飛行機を誘導しているシーンがあります
本編のストーリーとは何の関係もないのですが、そこから映画が始まります・・・その “萩原健一” の姿を見た時 “え~・・・” と、びっくりしました
そして、事件が解決して最後に “萩原健一” はまたAGSの仕事に戻るのですが、ラストシーンからエンドロールにかけて、AGSと当時の羽田空港の様子の映像がしばらく流れます・・・それだけなのですが、とても懐かしく見ました
この “八つ墓村” という映画の監督は “野村芳太郎” で、大ヒットした松本清張の “砂の器” の監督です・・・脚本や音楽などその同じ撮影スタッフによって作られたそうです
“金田一耕助” 役は、松竹映画ということで “渥美清” です
東宝映画の金田一耕助の “石坂浩二” とはずいぶん違う雰囲気で “寅さん” そのままの風貌で唐突に登場し、感情を表さず淡々と演じています・・・主役というより “狂言回し” のようです
主人公の若い “萩原健一” も大ヒットしたテレビ番組 “前略おふくろ様” そのままの演技のようです
この映画は大ヒットしたようですが、あまりにおどろおどろし過ぎていて、目を背けたくなるようなシーンも多く、まるでホラー映画のようです・・・映画の主題のため、仕方がないのかもしれませんが、R指定なのかなと思うほどです
やっぱり横溝作品は、監督は “市川崑” で、金田一耕助役は “石坂浩二” だという気がします
その代表作と言える “犬神家の一族” は角川事務所の第1回映像作品で、日本映画の金字塔だと言われています
あの湖から足が突き出たシーンや、ボートのシーンは、いつも行く近くの “木崎湖” や “青木湖” で撮られました
鷹狩山から霧ヶ峰
“八つ墓村” のキャッチコピーは “祟りじゃ~っ” ね・・・
流行ったわね・・・
いきなり映画の初っ端に “AGS” が出てきてびっくりしたのね・・・
“AGS” と並んで、今はないらしいけど “TFK” (tokyo fright kitchen) という機内食の会社もあったね・・・
映画がヒットして、当時の “横溝ブーム” はすごかったわね・・・
映画の “犬神家の一族” と “八つ墓村” は、全く違う作風だね・・・
“市川崑” 監督と “石坂浩二” のコンビの、娯楽作品に徹したユーモアのある演出が面白いのよね
“金田一耕助役” はいろんな人がやったけど、やっぱりあの “石坂浩二” の着物と帽子の風貌が浮かぶわね
“犬神家の一族” の湖から足の突き出た映像や “すけきよ” という名前は今やだれでも知ってるわね
ボートのシーンが “木崎湖” で、足の突き出たシーンが “青木湖” らしいわね
30年後に同じメンバーでリメイクされた映画を見たけど “青木湖” の向こうにしっかり “白馬岳” が写っていたね
鷹狩山から蓼科山
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