“泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず・・・” だから何・・・それがどうした・・・

江戸時代の傑作狂歌です・・・もちろん有名な狂歌なので、意味は分かると思いますが・・・

黒船来航の際に読まれたもので、上喜撰とは喜撰という有名なお茶の銘柄の、その上物なのだそうです・・・その上喜撰をたった四杯飲んだだけで夜も眠れない・・・というのです

つまり、その上喜撰を黒船の蒸気船にかけており、黒船の来航で国内が騒々しく夜も眠れない・・・と幕府の狼狽ぶりを揶揄しています

“ちょっと待って・・・” あれれ、これを書きたかったんじゃなかったんだけど・・・

書きたかったのは、そう “世の中に蚊ほどうるさきものはなし ぶんぶというて夜も寝られず・・・” これが書きたかったのです・・・混同してしまいました

この句も “寛政の改革” を皮肉ったものなのだそうです・・・松平定信の寛政の改革は、武士本来の “文武” を奨励し、文を学び武術に精を出せと、朝から晩まで奨励したため “文武” を蚊の飛ぶ音 “ぶんぶ” に例えて、あまりにうるさい・・・とからかったものだそうです・・・あまりにうまい句なので、幕府首脳部は怒って、作者の犯人捜しをしたそうですが・・・

そうそう “蚊” について書きたかったのです・・・やっと出てきました

ある日の夜でした・・・寝ていたのですが、やけに身体がかゆくて目が覚めました・・・何だよと思いながら、液体ムヒを持ってきて塗りますが、何か所か蚊に刺されています

また横になりますが、また違うところが刺されてかゆくなります

そして、耳の周りでも “ブーン” と羽音が聞こえてきます・・・反射的に耳の周りを手でたたきますが、当たるはずもありません

まさに “ぶんぶというて夜も寝られず・・・” です

こんな状態で、眠れるはずがありません・・・蚊にいいようにされていい訳がありません・・・明かりをつけて、手では確実に殺せる自信がないので、殺虫スプレーを手にして近寄って来るのを待ちます

長期戦を覚悟していたのですが、意外に早く飛んできてまた足に刺そうとしています・・・飛ぶのも弱々しく、簡単に手でつぶせてしまいました・・・こんな蚊一匹に睡眠の邪魔をされていたとは・・・これでゆっくり眠れます

“泰平の・・・” なのね “平成の・・・” かと思っていたわよ

江戸時代の洒落っ気とセンスの良さには感心するわね・・・

幕府やお上をからかったり、狼狽ぶりを皮肉っているのね

でも、いきなり大きな黒船が来航してびっくりしたでしょうね

幕府はどうしていいかわからず、1年後に返事をするからと返ってもらって、1年後に日米和親条約を結ばされたんだね

お茶を飲みすぎると眠れないということは、わかっていたのね

ところで、蚊は雌しか刺さないのよ・・・

一か所だけなら許せるんだけど、何度も攻撃してくるんだよ・・・

年に2,3回は、夜中にこんなことがあるわね

窓やドアを開けた時に入ってくるんだろうね

昔、エアコンや網戸がない子供の時は “蚊帳” をつって寝てたわね

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