“北アルプス博物誌” 全3冊 大町山岳博物館編

“北アルプス博物誌” という本を入手しました

全3冊で “Ⅰ登山・民族” “Ⅱ植物・地学 ”“Ⅲ動物・自然保護” となっています

大町市の “山岳博物館” が開館したのが、昭和26年なのだそうですが、その後、昭和31年に山岳博物館から、月刊誌 “山と博物館” という本が創刊されたのだそうです

それから16,7年間、毎月発行され続けてきた “山と博物館” を昭和47年に、適当な内容のものを再編集し “山岳博物館開館20周年の記念” の意味を込めて “北アルプス博物誌” として全3冊が、刊行されたということです

ひとりの文章ではなく、寄稿されたたくさんの人の文章を集めたものです

昭和47年発行ということで、今から50年ほど前になるのですが、その内容の充実ぶりがすごいのです

そういえば、一昨年 “山岳博物館開館70周年記念” の式典に参加し、山岳博物館の歴史や、大町市出身の平林さんのエベレスト登頂の話などを聞いてきました

この本には、登山に関する記録や山行記、自然観察や科学的な報告が、ぎっしり詰め込まれています

現代の登山とは違う、登山黎明期の苦労や努力など、興味深い話が満載です

日本登山界の、貴重な歴史が書かれた記録です

現在では、交通機関が発達し、登山技術・用具が開発され、山行記はあふれており、写真・動画をはじめ、ネットでいくらでも見ることが出来ますが、何にもなかった時代の、探検・冒険だった時代の記録です

一冊目は “Ⅰ登山・民族” です

中身は5つに分類され、それぞれ十数編が記録されています

1 “登山の草分け・・・” 近代登山の草分けのころの話  

2 “回想の北ア・・・” 百瀬慎太郎や大町登山案内人組合の話

3 “北アの山々・・・” 北アルプス全域の山行記

4 “山麓の民族・・・” 各地の神事や石仏などについて

5 “山の歴史・・・” 日本の登山史や道具の変遷・・・となっています

二冊目は “Ⅱ植物・地学” です・・・山麓の植物から、もちろん高山植物・・・そして地学、氷河や岩石についての話が集められています

三冊目は “Ⅲ動物・自然保護” です・・・野鳥や昆虫から、クマやカモシカ、ライチョウについての記録が集められています

・・・超貴重な興味深い本が手に入りました

大町市山岳博物館

興味深い本が手に入ったのね・・・

図書館にはあると思うけどね・・・特に “大町図書館” にはね・・・

50年前の出版で、それより以前の山の記録ね・・・

50年前というのは、ぼくが学生のころで、山に登り始めた時期なんだよね・・・

“黒部ダム” が出来たのが今年で60年ということで、いろんなイベントがあるらしいわね・・・

黒部ダムができる前からの記録もあるのね

この本では “昔、日本に氷河があったことは、だれも疑うものはないが、日本の氷河はすでに死んでしまっている・・・” と書かれているけど、現在は日本に7つの氷河が現存していることが確認されているね・・・

あと “道具の変遷” について書かれているのは、笑っちゃうわね・・・

それから以降に、めちゃくちゃ進化したのよね・・・

新しい化学繊維や、道具の数々にはびっくりするわね

山岳博物館からの眺め

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