“羽田東京国際空港” フランスのバッグパッカーと・・・ “youは、何しに日本へ・・・”

成田空港のオープン前、羽田東京国際空港のJALの系列会社 “AGS” という会社で働いていたことがあることを書きました

あるとき、その “AGS” の遅番でずいぶん遅くなり、空港内を歩いて帰っている途中のことです

外国の若くてデカいバッグパッカーが、大きなザックを担いで、空港内をうろうろきょろきょろしているのを見かけました

そこで、どうしたのかと声を掛けてみると、いまパリから東京に着いたばかりで、右も左もわからないというのです

一緒に蒲田まで出たのですが、もう終電も近い時間です・・・相手にしているのも面倒臭くなり、何も考えず “今晩泊めてやるよ・・・” と声を掛けました

蒲田から、当時の “目蒲線” に乗ってアパートまで帰りました

彼は “何も問題はないか・・・” と言っていましたが、大問題がありました

よく考えても考えなくても、アパートは四畳半ポッキリです・・・一晩だけの緊急避難なのでまあいいでしょう・・・

当時、日本人は “ウサギ小屋” に住んでいるという話がありましたが “ウサギ小屋” どころではありません

前のブログで書きましたが、AGSの “アップ番” の時、タクシーが迎えに来たアパートなのですが・・・

話を聞くと、フランスから来た20歳の若者でした・・・フランス人ですが英語は出来ました

身体がデカいので、四畳半がよけいに狭くなりましたが・・・

私の海外での写真などを見ながらいろいろ話をし、日本のことも教えてあげました

次の日、近くの喫茶店で朝ごはんを食べたあと、ほとんどの荷物をアパートに置いたまま “京都に行ってくる・・・” と言って出かけていきました

それから一週間後くらいだったでしょうか・・・帰ってきたようで、ありがとうという感謝の言葉と、時間がないのでこのまま帰ります・・・という置き手紙があり、荷物もなくなっていました

またそれから何日か後に、アパートの大家さんから、外国の人から電話があったんだけど・・・と言われましたが・・・

それから、日本のどこかに行ったのか、フランスに帰ったのか、別の国に行ったのか、わからないのですが、それっきりになってしまいました

今は、男女に限らず “泊めてやる・・・” なんて言うと危ないし、大問題よ・・・

“youは、何しに日本へ・・・” じゃないからね・・・

アパートの狭さにはびっくりしたでしょうね

四畳半だもんね・・・

道を一緒に歩くと、とにかく自動販売機が多いのにびっくりしていて、すぐコーラをかって飲んでたよ

そういえば、パリの街角なんかにはないからね

話をした内容は、もちろん覚えてないけど、ぼくが外国に行った数は、13 (thirteen) じゃなくて、30 (thirty) なの・・・とびっくりしていたのを覚えているよ

もう今は “目蒲線” とは言わなくなったのね・・・

目黒から出て、多摩川駅から日吉まで行く “目黒線” と、多摩川駅と蒲田を結ぶ “多摩川線” になっているんだね

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